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2023.05.05

世界のキリスト教指導者との対話:現代における宗教協力の重要性を体感

「実践的仏教」と「宗教協力」を柱とする学林では、グローバルなネットワークを駆使し、世界宗教の指導者から直接講義を受け、対話を通して、各宗教伝統の教義や信仰実践の核心を学び、理解を深めている。

2022年5月には、ノルウェー国教会オスロ名誉主教、前ノーベル平和賞選考委員会副委員長、WCRP国際名誉会長のグナール・スタルセット師と学林生の対話が行われた。スタルセット師は、アジアや欧州の紛争地域で、紛争当事者間の和解に向けた自身の平和活動の歩みを披歴。キリスト教における平和と正義、許しと和解、さらには、大樹生の専門研究「西欧的、東洋的寛容の概念」についてのコメントでは、様々な諸課題を抱える現代社会において、「自分を愛するように他者を愛することが大切」であり、「寛容」の精神を生きることの重要性を強調された。

また2022年10月には、中東エルサレムのキリスト教、イスラーム、ユダヤ教聖地で諸宗教対話・協力を進めるムニーブ・ユナン主教(庭野平和賞受賞者、WCRP国際名誉会長)が学林・行学園を訪問された。ユナン主教はエルサレムの諸宗教協力のための評議会の会長として、イスラエル・パレスチナ紛争が続く中で、辛抱強く諸宗教対話の灯を燃やし続け、青年に対する平和教育などを推進している。学林生との対話では、イスラーム教徒やユダヤ教徒との対話に触れながら、具体的な行動を通した対話、協力の必要性を語った。

さらに今年の2月には、日本聖公会中部教区主教の西原廉太立教大学総長による学林公開講座「世界宗教―キリスト教概論」を開催。西原先生は、キリスト教の歴史、三位一体論をはじめとしたキリスト教の教義、そして「キリスト教とリベラルアーツの関係」について説明。教義や信仰実践という伝統を継承し、現代にふさわしく再解釈していく必要性を述べられました。

これらの対話を通して、学林生は、宗教の本義を学び、自らの感性、知性、品性を磨き、日々の生活の中で実践する決意を新たにした。同時にWCRP創設時から庭野開祖と世界の宗教指導者が出会いの中で共感した、仏教とキリスト教という宗教の枠を超えて、国内外の諸課題に対して協働していく自覚を深める機縁となった。

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学林は、立正佼成会庭野日敬開祖により創設された、
法華経に基づく全人教育を行う、実践的仏教教育機関である。
The Gakurin Seminary is a global training center for engaged Buddhism and interfaith action.
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