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2025.06.01

学林光澍 創設50周年記念シンポジウム 〜「世に光を澍ぐ」精神を胸に、未来へ〜

2025年5月24日、学林光澍創設50周年を記念するシンポジウムが大聖ホールで開催され、国内外から多くの参加者が集った。本行事はオンラインを交えたハイブリッド形式で行われ、「世に光を澍ぐ」という光澍の精神を胸に、過去を振り返り、未来への歩みを展望する場となった。

第1部「光澍精神を生きる」では、卒林生たちがそれぞれの人生や職業の場で、学林で培った仏教精神と寮生活の学びをどのように生かしてきたかを語った。

16期のOBは、人口減少や地域人材不足といった社会課題に向き合うため、50歳を超えて公共政策を学び直し、市の政策部門で実践を続けていると報告した。その挑戦の原点には、「年齢ではなく夢や理想を抱き続ける人こそ青年である」という庭野開祖の言葉と、光澍で培った「仕事は菩薩行である」という志があったと述べた。

30期のOGは、ヘルスケア分野で女性の健康課題や職場環境の改善に取り組みつつ、子育てとキャリアの両立を模索している姿を紹介した。光澍で学んだ「人を生かす」精神を土台に、社会における女性の可能性を広げる実践を続けていると語った。

32期のOBは、経営者として数々の困難を乗り越えてきた経験を共有した。利益を目的とせず「人を救うことで自らも救われる」との気づきに至った背景には、光澍での仏教精神や共同生活を通じて学んだ価値観があると強調した。

そのほか、公務員や介護事業に携わる卒林生も登壇し、それぞれの分野で「光澍精神」が生きていることを示した。どの報告にも共通していたのは、光澍で培った人間力が人生を方向づけ、現代社会の課題に立ち向かう力となっているという確信であった。

続く第2部では、教育・宗教・福祉・国際社会など多様な分野で活躍するOB・OGが意見を交わし、光澍精神が国境や宗派、世代を超えて有効であり、未来に広がり続ける可能性を確認した。

最後に、教団理事長と学林学長による総括が述べられ、光澍での学びは単なる思い出ではなく、時代を超えて息づく「生きた力」であることが確認された。

本シンポジウムは、光澍が半世紀にわたり育んできた教育の成果を広く社会に示すとともに、卒林生が各界各層で「世に光を澍ぐ」実践を続けていることを明らかにした。これからの50年においても、その精神は一人ひとりの実践を通じて社会に根づき、世界を照らす光であり続けるであろう。

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学林は、立正佼成会庭野日敬開祖により創設された、
法華経に基づく全人教育を行う、実践的仏教教育機関である。
The Gakurin Seminary is a global training center for engaged Buddhism and interfaith action.
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